【09卒調査】今まで参加した中で、最も良かった説明会
2008年4月1日
【調査概要】 ※「2)2009年度卒学生が好印象を持った説明会」部分の調査概要
調査対象: 2009年度卒業予定のジョブウェブ会員学生
調査期間: 2008年2月29日~3月12日
有効回答数: ジョブウェブ会員学生60名
質問項目: あなたが今まで参加した中で、最も良かった説明会について、「実施企業名」と「具体的な内容・感想」を教えてください。
3月に入り、就職活動ピークのこの時期、既に内定を貰ったという学生もいるようだが、多くの学生は、企業説明会、エントリーシート、筆記試験や面接で、手帳が真っ黒になるような、多忙な日々を過ごしているようである。
また、企業側の採用活動も佳境に入っている。超売り手市場の昨今、一部の人気企業はともかくとしても、それ以外の企業にとって、優秀な学生を獲得するためには、選考フロー全体を通して、学生を惹きつけ、志望度を高めていくことが必要になっている。
特に企業説明会は、学生を惹きつけるための最大のコンテンツである。以前、弊社で08卒学生800名に行った調査では、 志望度が上がった瞬間として、「社員の対応」に次いで2位に、「セミナー・説明会の内容・印象の良さ」が挙げられていた。テキパキした進行、丁寧・誠実な対応、提供する情報、社員とのコミュニケーション・・・。説明会の内容・印象は、多少なりとも興味を持って来た学生の心を掴む、重要なポイントとなっているのである。
しかし一方、説明会は企業に対する改善要望の第2位にも挙げられていた。プレゼンが分かりにくい、HPを見れば分かるような情報ばかり伝えられる、質疑応答の受け答えが的を得ていない・・・等々、運営に不備があったり、期待した情報を得られないと、それだけでイメージダウンに繋がってしまう。説明会は自社をアピールする絶好の機会であると同時に学生の志望度を左右する勝負の場でもあるのだ。
それでは、学生の惹きつけに成功している説明会は、どのような取り組みがなされているのだろうか。そこで今回は、就職活動中の2009年度卒学生に、「今まで参加した中で最も良かった説明会」について、実施企業名と、具体的な内容・感想をフリーコメントで回答を求めた。
1.学生が説明会に求めているもの
学生の評価が高い説明会に寄せられた個別のコメントをご紹介する前に、そもそも学生は説明会に何を求めているのか、その全体的な傾向を見てみよう。
まず、参考データとして、昨年度に弊社で行った2008年度卒学生対象の調査をご紹介したい。この調査では、「説明会で聞きたいこと」について選択式で回答を求めた。結果、「他社との違い」を求める声が半数を超えていた。次いで、「仕事内容」「社風」「現場社員の話」「雰囲気」を挙げる学生が多かった。

また、弊社ではご希望をいただいた企業様に対し、「説明会ブラッシュアップサービス」というサポートを行っている。ここでは、弊社会員から募ったモニター学生に対し、その企業様の会社説明会プレゼンテーションを実施し、学生から意見・感想を出してもらう。その説明会ブラッシュアップの場でよく出る意見は、下記のようなものがある。
■プレゼンテーション内容・プログラムに関して
・他社との違い。差別化ポイントを知りたい。
・世の中、社会にどんな価値を提供するのか。どんな影響を与えているのか知りたい。
・仕事内容を具体的に、イメージできるように伝えて欲しい。
・仕事のやりがい・魅力、そして逆に大変なこと・つらいことも伝えて欲しい。
・入社してからのキャリアパスを知りたい。
・現場社員の方とお話できる機会が欲しい。
・経営者の話が聞きたい。
■スライド・資料に関して
・最初に目次を示してほしい。説明の全体像が分からないと、いつまで続くのか不安になる。
・ハンドアウト資料が欲しい。メモを取るのに必死で、話に集中できない。
・映像や写真などの、働くイメージがわく資料が欲しい。
・パワーポイントの字が小さい。字が多すぎる。
・会社概要はHP等を見れば分かるので必要ない。
会社説明会は、学生が多少なりとも興味を持った企業とのリアルなコミュニケーションを取れる場である。だからこそ、資料やHPを見ているだけでは分からない情報を求めている。
他社との差別化ポイントや、仕事の様子といった情報そのものも勿論だが、近年、企業選びの基準として、雰囲気、社風、人、人間関係を重視する学生が多くなっているせいか、参加する社員の様子や社風を見ることを目的としている学生も多いようで、座談会などで現場社員の話を直に聞くことができるプログラムも求められている。
2.2009年度卒学生が好印象を持った説明会
説明会で得たい情報や要望についての傾向が分かったところで、評価が高い説明会に寄せられた、個別のコメントをご紹介させていただきたい。
現在就職活動中の2009年度卒ジョブウェブ会員学生60名に対し、「今まで参加した中で最も良かった説明会」について、実施企業名と内容・感想を聞いてみたところ、46社の説明会が挙げられた。
中でも人気だったのが、リクルートエージェント・ライブレボリューション・アチーブメント。社長が学生の質問にしっかりと答えてくれる・社員の話を聞けるだけでなく、一味違った工夫がなされている、理念・ビジョンをしっかりと伝わっているといった点が、学生を惹きつけるポイントとなっているようだ。
<3社によせられたコメント>
【リクルートエージェント】
・突然社長が登場したかと思うと、大きい会場を歩き回りながら、色々な質問に答えてくれて、社長を身近に感じられた。また、社内との中継もあったが作りこまれたものではなく素で話してくれているという印象を受けた。
・色々なサプライズが用意されており楽しめた。臨場感がある説明会だった。
【ライブレボリューション】
・話を聞いていて感動しました。本当に就職活動頑張ろう、夢を持とうと思える説明会でした。
・非常に論理的に、しかし心に響く説明会だと思います。
【アチーブメント】
・社員さんや社長が熱くて魅力的な人で、夢に向かって突っ走るということを改めて教えられたような気がしました。
・企業のミッション・ビジョンが明確に示されていた。日本の教育における課題、それに対するアチーブメントの取り組みということを、分かりやすく説明してもらった。また、それが実現できそうだった。
その他の企業に寄せられたコメントも、下記にいくつかご紹介させていただく。
・司会進行の社員の方が非常に段取り良く説明会を行っていたことが印象的だった。説明会の内容も、とても学生目線の分かりやすいものだった。たとえば営業という業種ひとつをとっても、他社の営業とどこが違うのか、どういったスキルが身につくかといった内容を、事例を出しながら説明していただけた。 (人材業界)
・社長からの50分にわたる講演があった。なぜ起業しようと思ったか。どんな苦労をしたのか。なぜ今のように成功できたか。並々ならぬ覚悟で腹をくくり、過酷とも思えるような状況を乗り越えて行った。真にやるべきこと、やりたいことを追求して言ったら、今のような誰にも追随できないようなビジネスを展開できるまでになった。社長の「愛」「夢」を全身で浴びることができた50分間。感動して鳥肌が立ちっぱなしだった。 (食品業界)
・内容はいたって普通の企業説明と社員の方との座談会だったのだが、その座談会で社員の方とお互いに夢を語り合えたのが、とても充実した楽しい時間でした。自分の夢が社会人の方から見てどうなのかを知ることができた良い機会でした。 (インフラ業界)
・寸劇のように仕事の流れを説明していて、人事以外の社員も協力していて企画運営をしていたことが伝わってきた。仕事のリアルな内容を伝えようとしていた。 (広告業界)
・人事の方の説明がとても丁寧でした。説明会なのに時間が2時間もあり、長いとは感じたのですが、本当に聞きたいこと全てに答えてもらった気がします。また、説明会中に流してくれた社員さんの一日みたいなビデオも、会社の和やかな雰囲気が分かるもので、良かったと思いました。そこまで説明された後も、社員の方に個別に質問できるコーナーがあって、なんだかんだで3時間は居座ってしまいました。
(メーカー業界)
・企業の大まかな事業内容だけでなく、実際の営業プロセスなど、包み隠さず説明してくれた。企業が学生に絶対に知られたくないであろう情報(その企業を誹謗中傷するHPの存在等)を自ら進んで提供してくれた。(コンサルティング業界)
・各事業部のブースに自分で話を聞きに行くという仕組みでした。次はどこへ行こうか考えたり、事業部によってカラーが違う社員さんに出会えたりと、常にわくわくさせてくれました。あっという間の2時間半でした。
(メーカー業界)
・現役社員の方の話など、忌憚のない「社内外」の話が伺えてよかった。社員の方が人事の方に遠慮している様子も無かったので、わりかし自由に言っていたと思う。社内の雰囲気が良く伝わる、いい説明会でした。
(化学業界)
・人事、社員、社長と話せる。飾らずに真実の仕事の様子を語ってくれた。(コンサルティング業界)
・仕事説明もVTRで実際の流れを見せてくださり、OBOGのお話も事前に質問を全員から聞き、いちいち手を挙げて聞くというロスも無く、かつ時間内に回答できなかった質問には後日メールで回答してくれるという手厚い内容でした。
(出版業界)
・働いている人たちが生き生きとしていて、自分の作った番組に誇りを持って紹介していたので。
(マスコミ業界)
・説明会の形式は会社概要、パネルディスカッション、社員懇談会。人事の方の熱意とあたたかさが感じられた。この会社と一緒にいろんなことにチャレンジして、成長していきたいと思った。
(メーカー業界)
・多くの社員の方から直接話を聞けた。会場全体が熱気に溢れており、「入社したい」という気持ちはもとより、その企業の製品に対するイメージも格段に向上した。
(メーカー業界)
上記、寄せられたコメントを見るに、やはり学生の期待する情報を提供できている説明会、リアルな接触機会の場であるからこそ伝えられる、社員や経営者の魅力を伝えられている説明会が、学生の惹きつけに成功しているようである。
自社の説明会を振り返り、改善していくにはどうすればよいだろうか。参加してくれている学生には勿論アンケートをとっておくべきだが、どうしてもその企業の選考中の段階では、なかなか忌憚なき意見を書いてもらうのは難しいと思われる。
自社説明会のよくなかった点・改善すべき点を見つけるには、すでに選考を終えている内定者に改めて、意見・感想を聞き、アドバイスを求めてみるのも有効だろう。
いずれにしても、自社について存分に伝えるための説明会であるからには、伝える対象である学生の協力を得て、見直し、企画をしていくことが、望ましいと思われる。


