2-3 マイナス情報を開示すると、ターゲット学生が集まる。
2009年1月12日
両面提示の効果
告知文を作る上で、よくやってしまいがちな間違いとして、自社の良いところばかりをアピールしてしまう、ということが挙げられる。これを「一面提示」という。これをしてしまうと、読み手はなんだか胡散臭いと感じてしまうのである。そこで必要になってくるのが両面提示である。
アメリカ陸軍情報教育部が行った実験によると、教育程度の高い人ほど、一面的な説得には応じにくく、メリット、デメリットの両方を提示した方(両面提示)が説得に応じやすいことが確認されている。アメリカの心理学者 M・アレンによれば、
両面提示のほうが、一面提示よりも、20%ほど信頼性が増すとも言われている。
両面提示の例
例えば、
「弊社の売りは、高い品質の商品をお客様にお届けできることです。」
と伝えるのと、
「弊社には大量の商品を作る生産能力もなければ、即時に配達できる物流システムもありません。しかし、職人一人一人がオーダーメイドで作る商品の品質の高さだけは、他のどの会社にも負けません。」
と伝えられたのでは、どちらが信頼できるだろうか。おそらく、後者を選ぶ人が多いことだろう。弱みは隠すものではなくて、強みを引き立てるための要素として、活用するのが賢い方法なのである。
マイナス情報の先出し効果
マイナス情報は後になってから開示すると、あたかも騙していたように見えてしまう。ところが、先にマイナス情報を出すと「悪いところも正直に教えてくれて好感を持ちました。」「学生のことを思って正直に話をしてくれたので志望度が上がりました。」という声が学生から帰ってくるのである。つまり、学生に対する印象が良くなるのである。
また、マイナス情報を告知段階で、こちらの意志や想い、信念をとともに伝えると自社と相性の良い人材を集めることができる。とはいえ、参加人数が少なくなってしまうのではないか?と思われる方も多いと思う。しかし、こちらの信念をしっかり伝えると、学生も真剣に受け止めてくれる。実際に、設立間もないベンチャー企業が、 「厳しさ」を前面に打ち出し、数千人という多くのエントリーを集めたという例も数多くある。弊社(ジョブウェブ)の説明会でも、厳しめの打ち出しにしたときの方がエントリーは多くなった。実際の文面は第四章で紹介しているので、そちらをご覧いただきたい。


