今年になって、製造業をはじめとして、グローバル採用を強化する動きが目立ってきています。
日本経済新聞(6月15日)では、三菱重工やパナソニックにおいて人材採用を大きくグローバル化へ舵を切ることが報じられています
朝日新聞(6月10日)では、海外出店を加速する「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが2012年には新卒採用者を約1000人にまで拡大する一方で、そのうち3分の2を外国人とすることを目指していると報じられています。
その他、パナソニック、野村證券、東芝、楽天、ローソンなど、グローバル採用を強化する動きが各メディアで注目されました。
文部科学省ほか関係省庁(外務省、法務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省)は2020年を目途に留学生を30万人受け入れる「留学生30万人計画」を発表しています。

出典)首相官邸ホームページ 「留学生30万人計画」骨子の概要、転載
http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/rireki/2008/07/29gaiyou.pdf
このように国も企業も留学生に対する受け入れ体制を整え始めています。一方でこんな不安の声もよく聞きます。

この不安は留学生の実態を反映しています。
以下は経済産業省調べの元留学生に対する調査結果です。
※平成18年 経済産業省調べ「元留学生へ聞いた就職後の課題」最も課題と感じていたのは日本語、そして、文化に関することです。
大学の就職部・キャリアセンターは一般的には日本人学生のみを支援の対象とし、留学生の対応は行っていません。そのため、なかなか文化の違いや人間関係などの課題を解決する動きがうまく出来ていないのが現状なのです。
上記の調査結果(就職した際の課題)や、留学生を採用している企業の人事担当者様や留学生の皆さんとのコミュニケーションを通して、留学生採用においてポイントとなる3つのことがわかってきました。それはこの3つです。
1)能力・スキルが高いこと(IT、中国語など)
2)日本語能力が高いこと
3)日本企業、日本の風土に対する理解が高いこと
留学生は一般的に学ぶ意欲、働く意欲が高く、その能力やスキルが非常に優れている方が多くいます。留学生採用にチャレンジするのであれば、やはり能力やスキルの高い人材を採用していただくのが、採用成功の第一条件になります。
しかし、日本語能力が低ければ、せっかくの能力・スキルも発揮しきれません。日本語によるビジネスコミュニケーションを問題なく行えることは必須の条件になるでしょう。
そして、最後に日本企業、日本の風土に対する理解が高いこと。理解が低いと社内・社外でのトラブルにつながります。そして、最悪の場合、早期の退職となってしまうのです。
留学生の採用は受け入れ態勢を整えるのも大変です。せっかく採用した留学生が辞めてしまっては、元も子もありません。優秀でかつ定着する人材の採用が不可欠になります。



