• 雑文 08.05.2009 No Comments

    最近、「幸せになるために何を学ぶべきか。」ということを良く考えます。

    このゴールデンウィークに急に思い出したことが、幼い頃に「子供の日」のイベントで近所の公民館で見たアニメ、「とししゅん」です。芥川龍之介の作品「杜子春」がベースになっているのですが、あらすじは次のようなものです。

    若者が、洛陽の西門の前で野たれ死のうとしていたところ、ある仙人に出会い、「何が欲しい?」と聞かれます。
    若者は「金が欲しい。」と答えたところ、仙人は願いを叶え、若者は大金持ちになります。

    若者は屋敷も友達も手に入れ贅沢三昧をしますが、金を失うとともに、全てを無くして、また西門にたたずむことになります。

    仙人と再開し、「何が欲しい?」という二度目の問いに、「力が欲しい」と答え、最強の武具を手に入れた若者は、戦に連戦連勝。また取り巻きと財産を築きます。しかし、力を過信した若者は、一度戦に敗れたことで、また全てを
    失ってしまいます。(芥川龍之介の童話では二度目もお金をもらうことになっていますが、僕は「力が欲しい」と答えるアニメ版の話のほうが好きです。)

    無一文になって、仙人と三たび再開した若者は、次の仙人からの問いには、ほとほと人間に愛想を尽かしており、「仙人になりたい。」と答えます。

    若者の仙人になるための修行は「何があっても口をきかないこと。」地獄に落とされ、辛い責め苦にも耐える若者ですが、地獄の鬼にめった打ちにされる母親の姿を見て、「お母さん!」と思わず叫び、現実に連れ戻されます。(芥川龍之介の作品のもととなった中国の『杜子春伝』では、自らが産んだ子供を殺されたときに、思わず叫んでしまう。という形を取っています。)

    仙人になれなかった彼は、人として生きることを決意する。という結末で、幼い頃のアニメの記憶だと、「杜子春バカだなぁ」「救いのない話だなぁ」と感じるだけだったのですが、大人になるとまた違った感慨深さがあります。

    ・全てを得るために、「金」を得た。しかし全てを失った。
    ・金ではなく、それを得る手段が必要だと感じ、「力」を手に入れた。 しかし、また全てを失った。
    ・最後に若者は「心」の高みを得ようとして仙人になるための修行を積んだ。しかし、母親が責められる姿を見て、思わず叫んでしまい、その道を閉ざされる。

    作品では、明確に表現はされていないけれど、大人になった今考えてみると、

    「今、人として生きていること。それ自体が素晴らしいことである。」

    というメッセージが込められていたのだな。と気付きます。母親(あるいは子供)が酷い目にあっているときに、叫ぶことすら出来ない人生に、なんの価値があるだろうか、という芥川龍之介のメッセージが伝わってきます。

    学生向けのスクールや講演では、私も「新入社員の頃は、正しいことを主張・実行できるようになるための力をつけなさい。」と伝えています。

    社会人となった今、私自身は「心」や「志」を磨きたいと考えていますが、もう少しすると、今、こうやって生きていること、生かされていること自体に感謝する時期がくるのかも知れません。(まだ、そこまで達観は出来ていないのですが、きっとそういう時も来ると思います。)

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    魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えなさい。(老子)

    この言葉は大変有名な言葉ではありますが、お金を与えるのではなく、得るための力を。
    心のあり方を教えるのではなく、磨き方を伝える。ということが教える側にとってはより重要だと感じます。

    そして、

    「幸せになるために、何を学ぶべきか。」

    その問いに対する答えは、自分自身の興味・関心に加えて、 今までの経験、時期によってもきっと変わってくるものだと思います。

  • 今年の4月に採用支援事業部という企業の採用活動を支援する部署から、キャリア支援事業部という、学生・社会人「個人の」キャリア形成を支援する部署に移動になった。
    まぁ、ずっとやりたかったことなので、それはいいのだけれど、毎週社会人向けのメールマガジンを書く必要があって、さすがにそれは緊張する。

    よかったら、社会人の皆様、(内定者の方は卒業と同時にジョブウェブキャリアのメールマガジンが送られるので、現段階では登録は必要ないかもしれない。)ジョブウェブキャリアにも登録してください。

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    さて、本題。
    今日はキャリアメルマガでも取り上げた話題を一つ。

    CIA World Factbook によると、2008年の先進各国の経済成長率は、大変な低水準に留まったようだ。背景にはもちろん既存の金融システムの崩壊があることだろう。

    日本の実質GDP成長率は-0.4%、アメリカ合衆国、ドイツは1.3%、フランス0.7%、韓国は2.5%と惨憺たる結果だ。

    まるで世界各国が「100年に1度の不況」に陥っているかのように錯覚してしまうけれど、BRICSなどに目を向けると、状況は異なってくる。

    中国は9.8%、インドは6.8%と多少、先進国の経済危機の影響は受けているものの、実体経済に裏打ちされた力強い成長を続けていることがわかる。

    俗に、その事業が成功するかどうかは8割が市場の選択で決まる。といわれているが、国全体が成長期にある場合は、どの事業も悉く成長期にあるわけで、大変なチャンスが秘められている。もっとも、収入水準が異なったり、商環境が異なったり、政治が不安定だったり、法制度が未成熟だったりと、それ以外のリスクファクターも大変大きいために、事業の成功が簡単か。というとそうではないが、「難しさ」のタイプが異なる。というのが適切か。

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     世界には一日2ドル未満で生活する貧困層が40億人いるといわれている。地球人口の7割弱だ。(本当だろうか。裏付け資料が欲しいところだが、20:80の法則があることを考えるとあながち間違いでもないと思う。)
     この膨大な市場を相手にするビジネスを生み出せることができればいいのだが、その市場を相手に成功を得るためには、既存のMBA的なビジネスセオリー、メソッドに加えて、+αの何かが必要なように感じる。(個人的にはマインド、奉仕精神などが必要…。といいたいところだが、客観的に見ると、物価上昇率の高さと、所得水準・生活環境の急速な向上を外部要因として抑えた上で戦略を立てる。というのが、現実的な回答か。よーわからんので、誰か教えてください。)

    また、短期的には貧困層からの「搾取」のビジネスモデルが成り立ちうるかも知れないが、中長期的には現地に根ざし、現地の発展に寄与するようなビジネスを提供しなければ、地域なり国なりに淘汰されてしまうに違いない。

    僕自身、まだ答えは見つかっていないが、5月25日(月)に、アジアを代表する国々、企業の方々が集まり、アジア各国が抱える固有の問題を「ビジネス」を通じて実際に解決していく、アジアのビジネス・リーダー育成プログラム「Gift-YLP」を開発し、主催しているチャンドラン氏を招いて、

    ・ アジアをはじめとするグローバルの最先端市場では今どのような変化が起きているのか? そこにビジネス機会をいかに見出すか?
    ・ どのようにして、アジア・グローバルで活躍できるリーダーを育成していけばよいか?

    について考える対話形式のセミナーを行うことにしたので、興味のある人は是非、ご参加頂きたいと思う。