約3ヶ月ぶりに東洋経済にコラム原稿を提出した。
忙しかったのもあるが、
「企業変革を起こせるようなパワーある人材を採用するためにはどうすればよいか。」
という問いに対して、自分なりに納得のいく考察をしたかったから。という理由が大きい(担当のNさん、迷惑をかけてごめんなさい)。3ヶ月たって、自分の中でなにか吹っ切れたものがあったのか、すいすい書けた。企業変革を起こせるような優秀な人材を採用することって、きっと思ってるよりも簡単でシンプルだ。
まだ、掲載は先になると思うが、是非多くの人に読んでもらいたいと思う。
コラムに書かなかったことがひとつある。優れた人材を採用するのに「優れたミッション、ビジョンが必要である。」という提言だ。僕は心躍らせ、社会に価値を生み出す優れた理念のようなものが必ず必要だと思うのだが、そこに関してはまだ論理的に説明できないので、今回は記載しなかった。優れた理念があっても、つぶれてしまう会社もあれば、理念がなくともそこそこ儲ける会社もある。理念がしっかりしていることはいいことだが、さすがに世界に冠たる大企業になると、社員一人ひとりへの理念の浸透度って薄くなるんじゃないかな。と思ったり。
ここはおいおい考えていくこととしよう。
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さて、本題。東洋経済のコラムの最後に次のような一文を載せた。
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優秀な人材を採用するのが本当に難しくなったと思う。
小回りが利かず、意志決定に時間がかかる企業であればなおさらだ。
3億年前~7000万年前に栄華を誇った「恐竜」が何故、絶滅したかご存じだろうか。隕石の衝突による寒冷化が主たる原因と捉えられているが、それは今回の経済危機のように「外部要因」であり表面的な問題に過ぎない。
恐竜という繁栄を謳歌した種が一匹残らず絶滅した、真の問題は恐竜の内部構造にあったといわれる。変温動物である弱点を補うために2億年かけて進化させてきた「大型化」と大型化に伴う「長寿命」が隕石の衝突による環境変化の影響を何倍にも増幅させてしまった。長寿命であったが故に、進化のスピードが当時小動物であったほ乳類の何十倍も遅かった。結果、環境の激変に適応できず、絶滅してしまった。
業績が悪化している企業もあるだろう。ただ、その悪化による原因を外部に求めているだけであれば、企業の存続はままならない。いつも、真に重要な問題は自らの内部にある。そして、内部をかえることが出来るのもまた、内部のものだけだ。
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戦略立案の基本は、外部環境分析と内部環境分析にあるが、この二つはそれぞれほんの少しずつ性格が違う。明確に書籍に書いてあるものは皆無といっていいが、優れた経営者は本能的に知っていることだろう。これから事業創造や事業変革に取り組む人はぜひとも覚えておいて欲しいと思う。
事業の成否は8割が外部環境で決まる。
書籍によっては、上がりのエレベーターに乗る。という表現を使っているところがある。
フォローの風や、波に乗る。という表現を使う企業もある。
この外部環境を読むことのパワーは、ある優れた経営コンサルタントの言葉に的確に表されている。
「様々な経営者を見てきた。そして一様に優秀だった。しかし、優秀であっても事業が失敗することもあれば、馬鹿でも成功することもある。どこに違いがあるか調べた結果、成長市場でビジネスを展開していたかどうか。だけだった。」
事業を拡大するとき、その成否は8割がた外部環境で決まる。
それはそうだろう。自助努力で出来ることは限られている。むしろ、自助努力するのは当然だとも言える。
自助努力した上で、その努力を後押しするような風や波に乗れているかどうか。これが企業の急成長・拡大を実現できるかどうかの差となる。
さて、それに対して、「危機への対処」という観点ではどうか。
事業の創造・成長段階での成否は8割が外部環境をどこまで読みきり、利用するかにかかっているが、
実は危機が起きたときの対処は逆で8割が内部の自助努力にかかっている。
経営環境が悪化したときにいち早く次のビジネスのネタを発掘できるか、どうか。
徹底的なコスト削減によって、厳しい経営環境下でも利益を上げることのできる体質を築けるか、どうか。
全て、基礎体力というか企業の内面をどこまで強化していたかにかかっている。
(だから、ネットバブルとか不動産バブルとか、様々な業界が一気にふくらみ、そして淘汰されていくのだ)
故に、だからこそ、
外部環境を読むのに優れた人材は攻めに向き、
内部環境を整えるのに優れた人材は守りに向く。
これからの経営戦略家たちに、この言葉がいくばくかの参考になればと思う。





