• A.T カーニーの杉野氏、内藤氏をお招きしての「コンテキスト思考力トレーニング講座」行ってきました。
    良いのはわかっていたんだけれども、考えていた以上に良かった!!

    ちなみにセミナーの告知文はこんな感じ

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    ■言葉は何故、力を持つのか。

    キング牧師、スティーブ・ジョブズ、イチロー、ムハマド・ユヌス。
    彼らの言葉に我々は心動かされます。彼らが放つ言葉には、その言葉が
    持つ意味以上の重みがあるように感じます。

    偉大な政治家や、経営者、スポーツ選手、教育者。彼らの言葉ひとつ
    ひとつに私たちは感動します。同じような言葉であっても、残してきた
    実績や体験により、言葉の重みは大きくかわってきます。

    ある人は、それを「言霊(ことだま)」といい、魂を込めた言葉言葉
    には意志が宿る。という表現をします。

    しかし、彼らの言葉が力を持つのは、言葉という「コンテンツ」では
    なく、行間である「コンテキスト」を知らず知らずのうちに、我々が
    読み取っているからなのです。

    この「コンテキスト」の力に着目し、ビジネスに応用するための
    フレームワークとしていち早くまとめられたのが、今回の提携講座の
    講師を務められるA.T.カーニーの杉野氏・内藤氏です。

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    杉野・内藤両氏の「コンテキスト思考」のフレームワークは3Sと名付けられている。

    Sun(太陽) …目標でなく、目的
    Surroundings(環境) …関係ではなく、関係性
    Soil(土壌) …価値ではなく、価値観

    の頭文字をとって3Sだ。このうち冒頭の「言葉の持つ力」を示したのが、Sun(太陽)とSoil(土壌)の部分で、社会人10年目で一つの部門を任されている身としてはここがビンビン響いた。基本的にリーダーシップのフレームワークだと思う。一方、Surroundingsの部分は、若手社員が現場で活用しやすいロジカルシンキングの延長線上にある「洞察力」を更に高めるためのフレームワークということができると思う。

    杉野氏、内藤氏の3S発想の原点は、いま、様々な分野のコンサルタント(しかも、力のある方々から特に)達が一斉に述べはじめている「脱MBA」的発想と共通のものがある。

    正確に言うと「脱MBA」とはMBAを否定する発想ではない。MBAはコモディティ化し共通言語化したツールとなっているので、MBA的な知識を一般常識として抑えた上で更にその上を目指すためのプラスアルファの発想や差別化要素をどうやったら得られるか。が議論になっている。(余談だが、極端に力のあるビジネスパースンと、MBAのなんたるかもわかっていない素人の両方が「脱MBA」を唱えているから、若手社会人の中にはとまどっている人も多いと思う。)

    杉野氏はINSEADでMBAも取られているので、MBAの重要性なんて僕らなんかよりよっぽど知っている。しかし、それはコモディティ化して、差別化を産み出す要素にはなりにくくなっているので、より数値にしにくく、説明しにくく、共有しにくい、「コンテキスト」に着目され活用される方法を考えられたわけですな。

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    自分自身への知識の定着の意味も込めて、
    3Sのフレームワークで、印象に残った部分を1フレーズぐらいずつ、書き留めておくことにする。


    「目標は示され共有されるが、目的は示されない。」(Sunより)

    キャリア教育を生業とする私としては「まさに、コレが現代社会の病理だ!」と感じた。意味の喪失と言えばいいか。企業では売上目標や、営業目標が示される。企業を成長させるために社長は社員を叱咤激励する。思うように成績が伸びない社員は切り捨てる。

    成績を維持している社員も、目標達成自体が目的となってしまい、本来の目的を忘れ、倫理観にかけた行為に走る(結果として、企業に致命的なダメージを与える)

    なんのために働くのか、なんのためにこの目的を掲げているのか。この目的にはどんな社会的価値があり、働く人を幸せにするものであり、目の前に機会が転がっているのか。そういったことを伝わるように説明してあげないと「言葉に力はこもらないのだ」

    ということを改めて感じた。なんか本当に、売上・利益といった目標はどこでも掲げるけれど、「何故、それを達成するのか」といった部分に関しては詳しく説明してない企業が本当に多い。説明できないんだろうな。「社長のエゴを満たすため」だったり、「株主の要求に応えてクビにならないため」なんて本音でいったら社員が辛い思いまでして働く意味がまるでない。

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    「データや数値、アンケートにも現れない、無意識の行動が”現場”には現れる。それを観察し、活かすことが重要」(Surroundings)

    まぁ、項羽と劉邦に出てくる張良のように「帷幄の千里外に勝負を決める。」現場をみずに、データと状況判断と洞察のみで勝敗を決することができる方も世の中にはいるけれど、まぁ、稀だと思う。普通は児玉源太郎とか、石原莞爾とか現場も見て決める人のほうが、優秀な将軍や参謀にはなるだろう。と思う。

    現場を見る。ってことは単純に判断の因子がいくつか追加され、差別化の要素を手に入れることに過ぎない。まぁ、それでデータ等による客観性が揺らぎ、主観で判断しちゃうようになると元も子もないけど、自己を客観視出来る人であれば、現場を見た方が情報が増えるので判断はしやすくなるだろう。と思う。

    現場・直感重視の経営から、データ重視の経営に代わり、データ重視は維持しつつも差別化の要素を手に入れるため、また現場や直感の重要性が叫ばれる時代になってきた。と思う。それは、進化だ。

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    「自分自身の揺るぎない価値観が本当に面白いものを産み出す。しかし価値観モドキが世には溢れている」(Soil)

    まぁ、これもその通りだと思う。知らず知らずの間に、人の判断や意見といった価値観モドキに自身が影響されてしまい、自己の価値観を見失う。そういうことはよくあると思う。じゃあ、自己の価値観・信念の確立というのは、これからの社会人教育のテーマだ。

    個人のキャリア形成に関して、最後に2×2マトリクスに分けた考え方をいくつか見せてもらった。縦軸が物質的な利益、横軸が情緒的な利益。物質的な利益も情緒的な利益も満たす仕事が「天職」。物質的な利益を満たすが、情緒的な利益を満たさない仕事は「こしかけの仕事」、物質的な利益は満たさないが、情緒的な利益を満たす仕事は「あこがれの仕事」。「こしかけの仕事」は割り切って短期集中でやるのが良い。というアドバイスを頂いた。

    僕自身は天職を常に追い求めているが、時と場合によっては「こしかけの仕事」をやらざるを得ないときもあるだろう。そこで悩むことはどうしてもあるが、むしろ悩まず、短期集中で成果を出す。と割り切ってやれば、それはそれで気持ちがいいものかもしれない。と思った。

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    興味のある人は、書籍でコンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術
    も出版されたので読んでみるといいかもしれない。
    ただ、ロジカルシンキング等一般的なビジネススキルや思考スキルを身につけた後のほうが役立つことは多いと思うので、組織のリーダーやマネージャー層によりオススメする。

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    コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術