• fukui, 雑文 18.10.2009

    本日、かねてから計画していた鍬崎山登山を実行に移した。
    鍬崎山は佐々成正の埋蔵金伝説がある標高2,089mの山だ。

    1)日帰りできること
    2)往復6時間以上かかる、本格的なコースであること
    3)2000m前後の山で寒すぎないこと

    を理由に選んだ。前回の登山行(標高2,450mの室堂から、3,003mの雄山山頂を目指す初心者コース)で、味をしめた我々登山部は来年夏の登山目標を薬師岳(標高2,926)の一泊二日コースに定めたのだが、行ってみれば鍬崎山はトレーニングに適しているように感じたので、登ることにしたのだ。

    実際、鍬埼山の登山記録をつづっているblogには「トレーニングに最適でした!」とか、「日帰りで気楽に楽しめる山です!」といったコメントが、丁寧な登山記録とともに書かれている。

    …まさか、それらが、我々をはめるために周到に準備されたワナだったとは!!

    トレーニングなんて、とんでもない。我々は幾多の絶望を味わい、何度も逃げ出しそうになりながら、なんとか山頂にたどり着き、そして下山してきたのである。以下にその戦いの記録を記す。


    登山道入口。このときはまだ意気揚揚としてた…

    登山道入口。このときはまだ意気揚揚としてた…

    朝5:30起床。しっかり朝ごはんを食べて、盟友mizukiクンの運転のもと、らいちょうバレースキー場へ。ここからゴンドラに乗るのだ。往復チケットは1000円。ゴンドラで一気に標高1150mまで上がる。8:00登山開始。


    登山コース。瀬戸蔵山、大品山という二つの山を越え、鍬埼山を目指します。

    登山コース。瀬戸蔵山、大品山という二つの山を越え、鍬埼山を目指します。

    今回は、瀬戸蔵山(1,320)、大品山(1,404)を経て、鍬崎山(2,089)に登ります。鍬崎山がトレーニングコースとして評価されているのは、複数の山とピークを越えて、登山に至るからでしょうか。ようはアップダウンが激しくて、登っては降り、降りては登り、という感じで、単純に標高以上の負荷が体にかかるのです。

    コースは全長11.2km(往復)この距離って地図とかと同じく直線距離だと思います。こんなにアップダウンが激しいとしってたら、おそらく鍬崎山を今回の登山には選ばなかったと思います…。


    藪に覆われた小路がルートの大半です。

    藪に覆われた小路がルートの大半です。

    木の階段で舗装された道はすぐ終わり、大半は人ひとり通るのがやっとの藪をかき分けて進む小路を通り、山頂を目指します。


    鍬埼山には野生のクマが出ます。

    鍬埼山には野生のクマが出ます。

    鍬崎山はクマが出ることで有名です。怖いです。冬眠に備えてお腹を空かせている時期ですし、最近はどんぐりも少なくなってきているので、人里まで降りてくるクマも多いので、鍬崎山を候補とするかどうか、一番悩んだのがこの点でした。しかし、今回、同行する盟友のmizukiクンはなんと獣医。クマがとらえられると吹き矢を使って麻酔する、大動物専門の獣医です。いざとなったら彼に対応を任せることにします。

    #クマに関してはみな本当に対策していて、すれ違った7~8組のグループは、みなラジオを鳴らすか、クマよけの鈴をつけて登っていました。なんの対策もしてなかったのは私たちだけ…。山をなめているといわれれば、返す言葉もございません。余談ですが、「ポニョのテーマ」をかけながら個人行しているおじいさんがいました。僕らは彼を「ポニョおじさん」となづけました。


    瀬戸蔵山山頂 ここまで30分
    8:30 瀬戸蔵山山頂登頂。9:00大品山山頂登頂。通常100分かかる道のりを60分で走破。はっきりいって調子にのっていました。この段階でまぁ、そこそこ疲れていたので、帰ればよかったんですよ。帰れば…。

    藪が途切れると、立山連峰のきれいな稜線が目に入ります。

    藪が途切れると、立山連峰のきれいな稜線が目に入ります。

    はるか先に見せる鍬埼山に歩を進めます。傾斜はどんどんきつくなっていき、アップダウンも激しいです。大品山山頂(1,404m)に上った後は、なんと約70mもくだって、それから登り始めます。750mの高低差の制覇。それは都会の生活に慣れた男にはきついです…。

    晴れてたらよかったのに!

    晴れてたらよかったのに!


    激しいアップダウンを繰り返しながら鍬埼山へ。この小路を抜ければ山頂か1?

    激しいアップダウンを繰り返しながら鍬埼山へ。この小路を抜ければ山頂か1?

    アップダウンを繰り返しながら、鍬崎山を目指します。かなり急峻な坂を登ります。ここを抜けたら山頂だ!現在時刻は9:50。大品山から鍬崎山までは通常3時間かかるといわれています。このときは愚かにも自分たちの健脚を信じて疑わず、相当早いペースで鍬崎山にアタックしているものとおもっておりました。(恥ずかしい…)


    最後の難関!?鎖場です。

    最後の難関!?鎖場です。

    相棒の水木くんの勇姿。岩の下は崖になっているので、鎖を手放すわけにはいきません。

    相棒の水木くんの勇姿。岩の下は崖になっているので、鎖を手放すわけにはいきません。

    最後の難関にふさわしい、鍬崎山唯一のクサリ場。下は深い溝になっていて、頼れるものはクサリだけ。鎖につかまりながら、大きな一枚岩を超えます。ラストにふさわしい障害だと感じていました。(このときは…)


    もう、帰ろうと思いました…。

    もう、帰ろうと思いました…。

    ついにたどり着いた!!!そう確信したわれわれの目に飛び込んできたのは、はるか先に見える鍬崎山の姿。写真じゃわかりにくいかもしれませんが、全然近づいてない印象をうけました。正直「ドッペルげンガーじゃないの?」と叫びたくなり、本気で帰ろうと思いました。このときのショックを例えるなら、テスト終了5分前。最後まで書き終わったぞ!と思ったところで、裏面にも同じ分量の問題が書いてあったことに気づいたような感じでしょうか…。それともフルマラソンで折り返し地点!とおもったら5km地点の給水所だった感じでしょうか。とにかくこれほどのショックを受けたのは久しぶりでした。
    あとで調べると1756m地点の鍬崎山のピークだった模様…。大品山を越えてから2つ3つピークを越えないと、山頂にたどり着けません。魔の山です。


    空と海の境界線があいまいに…

    空と海の境界線があいまいに…

    すでに景色を楽しむ予定もありませんが、鍬崎山の周囲には高い山がないため、藪や木がないところでは絶景を眺めることができます。今日はあいにくの曇り空でスモッグもかかっていましたが、しばし疲れを忘れさせてくれる景色にいくつか会いました。スモッグがかかっているからか、海と空の境が大変曖昧になっています。


    達成感…。あきらめなくてよかった!

    達成感…。あきらめなくてよかった!

    そしてついに登頂!!泣きそうでしたが、なんとかたどり着きました。今だけは、帰りのことを考えないことにします。時間は11:40。結局山頂まで3時間40分かかりました。平均かな。足はすでに棒のようです。
    mizukiくんから、魚肉ソーセージとゆでたまごをもらい、代わりに雨とおかしをあげました。おにぎり2個とソーセージ、ゆでたまごの昼食です。眺めは最高ですが、風は本当に強いです。


    反省

    登頂後、3時間半かけて、下山しました。僕は下山のほうが、苦手なようで、ずっと足がプルプルいってました。一緒に登ったmizuki君は足に豆ができて、最後のほうは転びまくってたし、逃げ出しそうな雰囲気でしたが、明日はマラソンに出場するらしいです。大丈夫かな…。

    なにはともあれ、最後まで登った自分たちをほめてあげたい…。
    とはいえ、脚力の衰えは想像以上のものがありました。よく考えれば平坦な道でも8時間歩くってことはなかなかないもの。それが、激しいアップダウンの道だと、もう、想像を絶する辛さです。
    都会で、オフィスに向き合いPCで仕事をする生活の中で、いつの間にか、自分自身のカラダは激しく衰えていたようです。
    来月も登山する予定ですが、せめて景色を楽しむぐらいの余裕をもって登りたいと思います。
    明日からまた走って体を鍛えなきゃ…。

    Posted by fukui @ 1:00 AM

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